睡眠導入剤の「Hypnite(エスゾピクロン)」「デパス」の特徴・注意点

Hypnite エスゾピクロン デパス rozerem ロゼレム メラトニンなど 睡眠導入剤・精神安定剤 について

睡眠導入剤の「Hypnite(エスゾピクロン)」「デパス」の特徴・注意点

不眠症の治療や、うつ病や統合失調症等からくる不眠の改善等に用いられる薬を総称して、一般的に「睡眠薬」と呼んでいます。
「睡眠薬」と一口に言っても、実はその内容はさまざまです。
睡眠薬の種類によって量(大きや)や効き目、働きには違いがあるのです。

睡眠作用時間の長さによって分類される

では、働きの違いから睡眠薬を分類して、その特徴等をご紹介していきましょう。
睡眠薬は、どのくらい睡眠作用が持続するかによって、大きく4つに分類することができます。

「超短時間型」「短時間型」は、寝付きが悪くなかなか眠りに入ることができない方に処方されるタイプの薬です。
作用は2時間~長くとも12時間程度と言われています。

一方、「中時間型」「長時間型」は、眠っていても途中で目が覚めてしまい、深い眠りをとることができない方に処方されます。
作用は12時間~24時間以上続くものがあります。

ここからは、「超短時間型」「短時間型」に代表される薬について、詳しくみていきましょう。

超短時間型「エスゾピクロン」

「超短時間型」の薬であり、なかなか寝付けないという方に処方される薬の代表として「エスゾピクロン」があります。

エスゾピクロンは、R異性体とS異性体の2種類の混合睡眠薬である非ベンゾジアゼピン睡眠薬ゾピクロンから、S異性体を単離し生成されます。
大元となる睡眠薬は、非常に短時間で作用するという特徴があるため、その特徴を引き継いだまま、さらなる効果を目指すべく、エスゾピクロンは開発されました。
S異性体はその中枢として、作用を担うため、単離がベストだった、というわけです。

「Hypnite」との名で販売されているものが有名で、錠剤の形状は、1mgのもの、2mgのもの、3mgのものの3つがあり、年齢によって適応サイズが変わります。
一般的には、成人は2~3mg、高齢になってくると1~2mgがメインとして処方されますが、その人によって様々になります。
また、エスゾピクロンは、単純に不眠症を解消するだけでなく、低用量にすることにより入眠障害を改善させたり、高用量にすることにより睡眠維持障害を改善させたりと、アレンジして処方されることもあります。
エスゾピクロンは、開発の段階で、不眠症というくくりではなく、不眠症の度合いによりアレンジしようできるように設計され、そして臨床を繰り返されました。
そんなハイクオリティな臨床研究があってこその、エスゾピクロンというわけです。

短時間型「デパス」

デパスは「短時間型」に分類される薬です。
エスゾピクロンと同じく寝付きの改善のため睡眠導入剤として処方されることがあります。
また、短時間型抗不安薬という面でうつ病等の治療でも活躍している薬です。

デパスはベンゾジアゼピン系睡眠薬です。
ベンゾジアゼピン受容体に作用することでガンマアミノ酪酸(GABA)の働きを促進する効果があります。
ベンゾジアゼピン受容体とデパスとが結びつくことで、GABA受容体とGABAが結びつき、脳の興奮状態を鎮め、睡眠へといざなうのです。
このガンマアミノ酪酸(GABA)は神経をリラックスさせる効果があるとして、チョコレート菓子等でも有名になった物質です。

デパスには0.25mg、0.5mg、1mg等量の違いがあり、症状の重さ等で処方量が変わりますが、効果や飲み方等は基本的に同じです。
0.25mgは比較的最近になってから処方され出したもので、睡眠効果を主作用として用いない場合に使用されることが多くなっています。
そのため、軽い不安症の治療や内科等他科でも処方されています。
0.5mgや1mgの場合は、心療内科や精神科でうつ病の治療や睡眠薬として処方される他、頭痛や腰痛等の治療にも用いられる場合があります。
ただし、用途によって服用できる上限が異なっており、うつ病等の治療の場合は1日3mgまで、頭痛等の治療の場合は1.5mgまでとなっていますので注意が必要です。

デパスには依存性の高さが指摘されています。
医師の指示以上の量を勝手に飲んだり、または勝手に無理な断薬をすることはかえって病気を悪化させることにもつながりかねません。
こうした用法・容量や医師の指示はきちんと守るようにしましょう。

エスゾピクロンやデパスは個人輸入可能

エスゾピクロンやデパスは、インターネットを用いて個人輸入等で買うことも可能です。
しかし、その場合はしっかりと注意事項を守りましょう。

トラブルになりやすい注意点は、「自己判断での服用量の増減をしないこと」です。
医師に指示された量をキープしていないと、自分の睡眠障害に応じた効果は期待できなくなってしまいます。
医師のアドバイスの元、服用していきましょう。

また、睡眠導入剤と、酒類の同時服用は禁物です。
これは、効果が薄れてしまうという意味ではなく、効果が強くなりすぎて、良くないという意味です。
相乗効果は、効果が大きくなりすぎると、身体がキャパシティを越えてしまうことがあります。
取り返しのつかないことになる前に、今一度、服用の注意事項を確認しましょう。